2023共通テスト数学ⅠA解説~点数とるの重視で~
共通テストを受けた受験生の皆さん、二日間お疲れ様でした!
数学ⅠAの解説を、「厳密性とかはすっ飛ばして、点数をとる!」をテーマにお届けします!
当てカンばんざい!(笑)
同じコンセプトで数学ⅡBの解説もやってます↓
第1問
数直線で、「原点Oと \(x+6\) の距離≦2」と考えましょう。
\(x+6\) の存在範囲は上図の赤部分なので、
\(-2≦x+6≦2\) ∴ \(-8≦x≦-4\) (ア~エの答)
次はこの \(x\) に \((1-\sqrt{3})(a-b)(c-d)\) を当てはめるだけだね!
\(1-\sqrt{3}\) で割るときに「不等号の向き変わりますよ~」って言ってくれてるのも親切(笑)
\[\begin{split}&-8≦(1-\sqrt{3})(a-b)(c-d)≦-4\\\Leftrightarrow\:\:&\displaystyle\frac{8}{\sqrt{3}-1}≧(a-b)(c-d)≧\frac{4}{\sqrt{3}-1}\end{split}\]
両サイドの分子・分母に \(\sqrt{3}+1\) をかけて有理化だけど、これくらいは暗算できなきゃダメ!
∴ \(2+2\sqrt{3}≦(a-b)(c-d)≦4+4\sqrt{3}\) (オ~クの答)
次のページにいくよ!前のページの結果を冷静に書き写してね!
①の左辺 \(=ac-bc-ad+bd\)
②の左辺 \(=ab-bc-ad+cd\)
③の左辺 \(=ac-cd-ab+bd\)
①-②で③が作れることが分かるね!
\((a-d)(c-b)=7+3\sqrt{3}\) (ケ、コの答)
(ⅰ)は円Oが△ABCの外接円って認識できれば、正弦定理に決まってるから図はいらないかな。「鈍角」ってのは「cosが負」って受け取ろう!
正弦定理から \(\displaystyle\frac{\textrm{AB}}{\sin\angle\textrm{ACB}}=2\cdot5\) で、\(\textrm{AB}=6\) だから、\(\sin\angle\textrm{ACB}=\displaystyle\frac{3}{5}\) (サの答)
\(\cos\angle\textrm{ACB}<0\) より、\(\cos\angle\textrm{ACB}=-\sqrt{1-\left(\displaystyle\frac{3}{5}\right)^2}=-\displaystyle\frac{4}{5}\) (シの答)
(ⅱ)のような、円での最大・最小は「中心を通るとき」って覚えておこう!
直角三角形OADに注目して、\(\tan\angle\textrm{OAD}=\displaystyle\frac{\textrm{OD}}{\textrm{AD}}=\displaystyle\frac{4}{3}\) (スの答)
二等辺三角形ABCの面積は、\(\displaystyle\frac{1}{2}\cdot6\cdot\textrm{CD}=\displaystyle\frac{1}{2}\cdot6\cdot(5+4)=27\) (セ、ソの答)
センター試験まで遡っても、ⅠAで立体計量が出題されたことはない(少なくともここ10年の本試では)ので、ビビった人も多いのでは?(笑)「立体は断面を抜き出して考える」ってことと、(1)の誘導「円や球での最大・最小は中心を通るとき」ってことから、すぐに下図を考えられないとアウトです。
余弦定理から、\(\cos\angle\textrm{QPR}=\displaystyle\frac{8^2+9^2-5^2}{2\cdot8\cdot9}=\displaystyle\frac{120}{2\cdot8\cdot9}\:\)\(=\displaystyle\frac{40}{2\cdot8\cdot3}=\displaystyle\frac{5}{6}\) (タ、チの答)
\(\sin\angle\textrm{QPR}>0\) より、\(\sin\angle\textrm{QPR}=\sqrt{1-\left(\displaystyle\frac{5}{6}\right)^2}=\displaystyle\frac{\sqrt{11}}{6}\)
△PQRの面積は、\(\displaystyle\frac{1}{2}\cdot8\cdot9\cdot\sin\angle\textrm{QPR}=4\cdot9\cdot\displaystyle\frac{\sqrt{11}}{6}=6\sqrt{11}\) (ツ~トの答)
「ナ」はもう上に書いちゃった通り。Hは△PQRの外心だから…
\(\textrm{PH}=\textrm{QH}=\textrm{RH}\) (ナの答)
厳密証明は直角三角形OPH、OQH、ORHの合同からするんだけど、そんな時間ないっしょ(笑)これ自体も2016京大理系で使ってたりするから大事ではあるんだけどね。
後は高さTHを求めて、体積計算
正弦定理から、\(2\textrm{PH}=\displaystyle\frac{5}{\sin\angle\textrm{QPR}}=\displaystyle\frac{5}{\displaystyle\frac{\sqrt{11}}{6}}\) ∴ \(\textrm{PH}=\displaystyle\frac{15}{\sqrt{11}}\)
直角三角形OHPに注目して、\(\textrm{OH}=\sqrt{\textrm{OP}^2-\textrm{PH}^2}\)\(\:=\sqrt{5^2-\left(\displaystyle\frac{15}{\sqrt{11}}\right)^2}\)\(\:=5\sqrt{1-\left(\displaystyle\frac{3}{\sqrt{11}}\right)^2}\)\(\:=5\sqrt{\displaystyle\frac{2}{11}}\)
以上から四面体TPQRの体積は、\(\displaystyle\frac{1}{3}\cdot\:\)(△PQRの面積)\(\:\cdot\:\textrm{TH}\)\(\:=\displaystyle\frac{1}{3}\cdot6\sqrt{11}\cdot\left(5+5\sqrt{\displaystyle\frac{2}{11}}\right)\:\)\(\:=10\left(\sqrt{11}+\sqrt{2}\right)\) (ニ~ハの答)
第2問
↑のページは真面目に読んだらダメ!
センター試験最後半から、文章を不要に長くして回答者の混乱を誘う傾向にあり、特に「データの分析」からの出題ではこの傾向が強いです。
真面目に文章読んだら負け!
って思っといた方がいい。データが「かば焼き」なのか「焼き肉」なのかすら把握せんでいい
↑のページでは、ヒストグラムが1つ登場してることだけを認識して、すぐに次のページ↓を見ましょう。
ヒストグラムから第1四分位数と第3四分位数の入る階級を判断する問題であることを把握したら、この時点で前ページの赤部分を見て、下から52÷4=13~14番目の入る階級、上から13~14番目の入る階級を見つけます。
因みに、階級の度数の足し算がぴったり13や14になった場合は青の部分も読む必要がありますが、今回この必要はありません。
第1四分位数が含まれる階級は、1800以上2200未満 (アの答)
第3四分位数が含まれる階級は、3000以上3400未満 (イの答)
四分位範囲は、箱ひげ図の箱の長さのこと。
(第3四分位数)-(第1四分位数) ね。
四分位範囲は、3000-2200=800より大きく3400-1800=1600より小さい (ウの答)
やはり↑は真面目に読むな!正誤のどっちを選択するのかだけ把握したら、選択肢から読め!
「中央値=第2四分位数」は箱の中に入ってる線のとこだから、すぐに
正しいのは、② (エの答)
ってできるのがベストですが、どれから読むか悩むのもタイムロスなので僕は「選択肢は順番通り読む」って決めちゃってます。
⓪は、STEP1~3の順で目を運べば間違い。
①は、「箱ひげ全体の長さ=範囲(レンジ)」って分かってれば、Wの方が長いから間違い。
先に言っちゃったけど、②が正解
完璧な確証を得て解いたので、残りの選択肢③を読んではダメです、ただのタイムロス!
逆に「正誤が微妙なヤツには△つけといて、後ろの選択肢で確証を得る」ってのも2018センター試験で出題されています。
↑は簡単すぎて、逆に「何かひっかけでもあるの?」って慎重に読んじゃった人も多いのでは?(笑)2015センター試験からのⅠA「データ分析」の出題で、最も簡単な問題です。「分散」は以下のように言葉で覚えておくのが普通
分散
(偏差平方の平均) or (2乗の平均)-(平均の2乗)
後者はデータの分割・統合・修正、数列や確率との融合で使います。
流石に大丈夫だと思うけど、「平方」は「2乗」って意味だよ(笑)
今回は前者で② (オの答)
何度でも言おう!↑は真面目に読むな!「散布図あるから相関の内容だな~」とだけ思って、設問ないからすぐ次のページ↓へ!
ほら、前ページで読む必要あるのって赤枠のとこだけでしょ?(笑)
「相関係数」も単位キャンセルを意識して、普通の塾なら次のように言葉で覚えさせるはず
相関係数
(共分散)/(標準偏差の積)
因みに今回のように、ただ掛け算・割り算で「相関係数」を計算させる問題は、2015センター試験ⅠA・2022共通テストでも出題されています。
去年のは値の穴埋め、2015は選択肢どうしの値がかなり近かったからダメだけど…今回のは選択肢どうしの値がかなり離れてるから、ガッツリ近似しちゃって大丈夫!
相関係数は、\(\displaystyle\frac{124000}{590\cdot570}=\displaystyle\frac{1240}{59\cdot57}\)\(\:>\displaystyle\frac{1200}{60\cdot60}=\displaystyle\frac{1}{3}=0.333\cdots\) くらいじゃね?
で⑦ (カの答)
何度目だろう(笑)↑は真面目に読むな!「2021共通テストのストライドとピッチみたいなの来た~」とか「そろそろ2次関数くるでしょ~」って思えた人は有利だったと思う
何が問われているのかから見る!
STEP1で放物線 \(C_1\):\(y=ax^2+bx+c\) の確定問題ってことを把握したら、すぐに通過条件を探してSTEP2の \(\textrm{P}_0(0\:,\:3)\) から \(c=3\) 、Mも探さないといけないからSTEP3で \(\textrm{M}(4\:,\:3)\) を見つける。
\(y=ax^2+bx+3\) が \(\textrm{M}(4\:,\:3)\) を通るので、\(3=a\cdot4^2+b\cdot4+3\) より、\(b=-4a\)
∴ \(y=ax^2-4ax+3\) (キ、クの答)
次はノリ的に「これ平方完成させるんだろうな~」でもいけるけど、一応確証は得た方がいい
STEP1に発生してる「プロ選手」と「シュートの高さ」を上で探すと、STEP2で \(C_1\) が「プロ選手」のものであることが分かり、STEP3で「シュートの高さ」が頂点のy座標であることが分かる。一応太字だし、「~の地上の位置」が頂点のx座標であることも把握しておこう。
\(C_1\):\(y=ax^2-4ax+3=a(x-2)^2-4a+3\) より、プロ選手のシュートの高さは、\(-4a+3\) (ケ、コの答)
↑の \(C_2\) の式見てイヤになると思うけど、逆に「立式してくれてんだ~、サンキュー」って感謝すること(笑)
一応前ページに戻り、\(C_2\) が「花子さん」のものであることを確認。「ボールが最も高くなる~」は頂点のことを意識、\(C_2\) のy座標が複雑すぎることや選択肢のチラ見でx座標比較であることに気づき、プロの頂点のx座標は2でMのx座標は4であることを再整理、↑の \(C_2\) の式から花子の頂点のx座標が \(2-\displaystyle\frac{1}{8p}\) を読み取って、対象の放物線は全て上凸だから最高次の係数p<0も合わせれば、
プロの頂点のx座標2 < 花子の頂点のx座標 \(2-\displaystyle\frac{1}{8p}\) < Mのx座標4
なので、② (サの答)
因みに僕はp<0を失念して①にしちゃいました(笑)プロなのにひっかけにはまってすいませんm(_ _)m
もちろん↑は読まない!「図とかいろいろ書いてっけどさ~、どーせ \(C_2\) の立式みたいに、ムズイとこはアンタ(作問者)がやってくれてんでしょ~」って思え
やはり、何が問われているのかから見る!
最初の設問周辺の「放物線 \(C_1\) がDを通るとき、」のとこを見たら、\(\textrm{AD}=\displaystyle\frac{\sqrt{3}}{15}\) を把握して、前ページの図から \(\textrm{D}\left(3.8\:,\:3+\displaystyle\frac{\sqrt{3}}{15}\right)\) を出す。冷静に \(C_1\) をaで表した結果まで戻って…
\(C_1\):\(y=a(x-2)^2-4a+3\) が \(\textrm{D}\left(3.8\:,\:3+\displaystyle\frac{\sqrt{3}}{15}\right)\) を通るので、\(3+\displaystyle\frac{\sqrt{3}}{15}=a(3.8-2)^2-4a+3\) \(\Leftrightarrow\:\:\displaystyle\frac{\sqrt{3}}{15}=\left(\frac{9}{5}\right)^2a-4a\)
∴ \(a=\displaystyle\frac{\displaystyle\frac{\sqrt{3}}{15}}{\left(\displaystyle\frac{9}{5}\right)^2-4}=\displaystyle\frac{\displaystyle\frac{5\sqrt{3}}{3}}{9^2-4\cdot5^2}\)\(\:=\displaystyle\frac{\displaystyle\frac{5\sqrt{3}}{3}}{(9+10)(9-10)}=-\displaystyle\frac{\displaystyle\frac{5\sqrt{3}}{3}}{19}\)
\(\:=-\displaystyle\frac{5\sqrt{3}}{57}\) (シ~ソの答)
複雑な \(C_2\) のy座標計算を作問者がしてくれてることを認識したら、「それなら頂点のy座標比較してやってもいいぜ?」って思って…
プロの「シュートの高さ」= \(C_1\) のy座標\(\:=-4a+3=-4\cdot\left(-\displaystyle\frac{5\sqrt{3}}{57}\right)+3\)\(\:=\displaystyle\frac{20\sqrt{3}}{57}+3≒\displaystyle\frac{20\cdot1.7}{57}+3\)\(\:≒1.7\cdot\displaystyle\frac{1}{3}+3≒3.6>3.4\)
より、プロ選手(⓪)の「シュートの高さの」方が約 \(3.6-3.4=0.2\) だけ大きい (タの答)
最後にこのページまで戻って、ボールが直径0.2の円であること把握する必要があります…僕も解いてるとき、ページ戻すのが大変でした(笑)
約0.2はボール約1個分で、⓪ (チの答)
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第3問
例年通り、「場合の数・確率」です。ここからはある程度しっかり文章を読みましょう(笑)自信がある人は↑の「例えば図Aでは、~」のとこは読まなくてオッケー
球1の塗り方は5通り、
球2の塗り方は球1の色以外で4通り、
球3の塗り方は球2の色以外で4通り、
球4の塗り方は球3の色以外で4通り。
∴ 5・4・4・4=320通り (ア~ウの答)
(2)
球1の塗り方は5通り、
球2の塗り方は球1の色以外で4通り、
球3の塗り方は球1と球2の色以外で3通り。
∴ 5・4・3=60通り (エ、オの答)
(3)
赤は「球1と球3」or「球2と球4」に塗るしかない、
余った球には赤以外のどれを使っても良い。
∴ 2・4・4=32通り (カ、キの答)
(4)
球1に赤と青は使えないので、塗り方は3通り、
球2~6で青を塗る球を選ぶと \({}_5\textrm{C}_2\) =10通り、残りには赤を塗る。
∴ 3・10=30通り (ク、ケの答)
やはり、前の前のページの結果を冷静に書き写してね!「図Fの球3と4を重ねればいいんですよ~」って誘導です。
図Fの球3と球4が同色になる塗り方は、
球3と球4を重ねた図の塗り方と一致するので、② (コの答)
②の図の塗り方の総数は(2)で求めてることを意識して、全体の「余事象の利用」の誘導に乗りましょう。
(図Dの塗り方)=(図Fの塗り方)-(図Fの球3と球4が同色になる塗り方)
=320-60=260通り (サ~スの答)
「前ページの流れを自分でやってみろ!」ってこと。
図Gの球4と球5がつながれていない場合の塗り方は、
5・4・4・4・4=1280通り
さらにこの場合で球4と球5が同色になる塗り方は、
球4と球5を重ねた図Dの塗り方に等しい。
(図Gの塗り方)=1280-260=1020通り (セ~チの答)
第4問
↑は一応軽く読みましょう(笑)「いつも通り2変数1次不定方程式っぽいのきた~」って思えた人は有利
取りあえず素因数分解
462=2・3・7・11
110=2・5・11
∴ 11 (ア、イの答)
次の2つは、最初が「最小公倍数」を求める問題であることに気づいて、「次はどうせ最大公約数でしょ?」って思うことが大事(笑)
最小公倍数は、462・5=2310 (ウ~カの答)
横に並べる長方形を \(x\) 枚、縦に並べる長方形を \(y\) 枚とすると、横の長さと縦の長さの差の絶対値は、\(|462x-110y|=22|21x-5y|\)
この最小値は \(x=1\:,\:y=4\) のとき、22 (キ、クの答)
このときじゃないのがイヤだね(笑)「縦の長さが22長い」のは \(21x-5y=-1\) のとき。厳密には2変数1次不定方程式を解くんだけど、片方の係数が1桁だから、xの最小を探しちゃった方が早い。係数の一の位に注目すれば↓みたいに探さないでもすぐに見つかるよ!
\(21x-5y=-1\) の自然数解は、
\(x=1\:,\:2\:,\:3\) のとき見つからない、
\(x=4\) のとき見つかって \(y=17\)
このときの横の長さは、462・4=1848 (ケ~シの答)
↑は図に情報が書き込んであるから、図と設問周辺以外はそんなにちゃんと読まなくてもオッケー。縦が等しいから、110と154の最小公倍数を求めろってこと
110=2・5・11
154=2・7・11
より最小公倍数は、110・7=770 (ス~ソの答)
やはり前ページの結果を冷静に書き写す。そしたら設問周辺だけ見て、ただ計算で埋まる「ナ」までを終わらせちゃおう!
462=2・3・7・11
363=3・11・11
より最大公約数は、33 (タ、チの答)
これと770の最小公倍数は、770・3=2310 (ツ~ナの答)
最後も作問者側が式を立式してくれてるに等しいからあんま読まずに解けるけど、別に外してもいいよ(笑)ただ、ノリ的に2310の倍数なのは明らかだから、ニ~ノの4桁に埋まるように2310・1~4の値のどれかは埋めておくこと!4択の当てカンばんざい!
横に並べる赤い長方形を \(a\) 枚、青い長方形を \(b\) 枚とすると、自然数 \(c\) を用いて、\(462a+363b=2310c\)\(\:\:\Leftrightarrow\:\:14a+11b=70c\)\(\:\:\Leftrightarrow\:\:11b=14(5c-a)\)
\(11\) と \(14\) は互いに素なので、\(5c-a\) は \(11\) の倍数。よって \(c\) の最小値は \(c=3\) であり、このとき確かに \(a=4≧1\:,\:b=14≧1\) である。
以上から、正方形の辺の長さの最小は、2310・3=6930 (ニ~ノの答)
第5問
いつも通り「図形の性質」からの出題ですが…
これは選択しない方が良かったですね~(笑)
生徒に「絶対第3・4問を選択しろ!」って言っといて良かったです。
全体的に文章量が多いことは、問題も掲載してきたので再度言うまでもないでしょう。
文章量的に言っても、
70分という短い試験時間で、「どれを解こうかな~」なんて悩んでる時間はない!
現行過程が始まった2015センター試験から、数学ⅠAの選択問題では「図形の性質」の難易度が高いことが多いので…
数学ⅠAの選択問題は、
第3問「場合の数・確率」と第4問「整数の性質」を解くと決めておく!
のがオススメ
オレの教えを守らなかったⅡB99点の生徒が、試験本番で第5問を選択したけどムリで第4問に戻る、ってゆータイムロスによりⅠA68点になってやがりました…
とゆーわけで選択しちゃダメだった問題なわけですが、一応解説を。
↑はStep2以降をしっかり読んで作図する必要があります
最初は円の接線・法線の性質から、\(\angle\textrm{OEH}=90^\circ\) (ア、イの答)
以下は、
図の90°マーク2つから、直径に対する円周角の定理で、4点C、G、H、③O (ウの答)
はOHを直径とする円周上
ⅰ この円の対角の和=180°から、∠CHG=∠FOG (エの答)
ⅱ 二等辺三角形ODGに注目すれば、∠FODもこれ
ⅲ 円Oに「中心角=円周角の2倍」を使えば、これは∠DEGでもある (オの答)
∠CEG=∠CHGより、弧CGに対する円周角の定理の逆から、4点C、G、H、②Eは同一円周上 (カの答)
後は設問ないんだけど、「この円が点Oを通る」ってことから△OEHが直角三角形ってのは次のページで使うから、読んどいた方が有利ってゆー引っかけが…(笑)
最初は前ページと同様に、
4点P、T、S、Oは同一円周上
ⅰ→ⅱ→ⅲの順番で、∠PTS=∠QRS (キの答)
この後がさっきと違って、「円周角の定理」じゃなく「対角の和=180°」の逆を使います。
∠PRS+∠PTS=180°より、4点P、R、S、Tは同一円周上であり、この円の直径はOTなので、この円の半径は、\(\displaystyle\frac{3\sqrt{6}}{2}\) (ク~コの答)
直径に対する円周角の定理から、△ORTは直角三角形なので、
RT\(\:=\sqrt{\left(3\sqrt{6}\right)^2-\left(\sqrt{5}\right)^2}=7\) (サの答)
もし途中で分からなくなっても当てカンで埋めなきゃダメだよ!図をある程度キレイに書いてれば、「も~OT直径にしとこ~」ってできるはず。ほんで三平方でRTのルート外れるからナイス当てカン!
講評
第1問
後半の立体計量が鬼門だったように思えます。
解説にも書いた通り、論証抜きで即座に最大となる場合を作図できないと厳しかったでしょう。
計算量も多く、僕も時間内で高さ計算を一回やり直しました
第2問
真面目に文章読んだら負け!
って思えてなかった人は厳しかったでしょう。
「データの分析」からの出題は過去最大級に簡単でしたが、後半の「バスケットボール」は頂点のx、y座標が変な言葉で与えられていたため、僕も結構混乱しました。
第3問
2015センター試験からほぼ必ず出題されていた「条件付き確率」はおろか、確率さえ出題されませんでした。
計算量も少なかったため、いつもより楽だったでしょう。
第4問
「2変数1次不定方程式」に慣れていた人でも、最後はキツかったかもしれません。
でも解説で言った通り、当てカンで4択にできますし…
他も分かってなくてもノリで当てれる問題は多かったです。
計算量も去年よりは全然少なめ
第5問
解説でも言った通り、
共通テスト数学ⅠAの選択問題で第5問「図形の性質」は解いちゃダメ!
解説見て簡単に見えた人もいるかもしれませんが、同一円周上を見抜くのはかなりキツイです!
2015センター試験から、選択問題の「図形の性質」ではほぼ必ず「方べきの定理」を利用させていたので、僕はこれの逆利用なのかと思ってかなり混乱しちゃいました
因みに本問のような、「図形のマイナー性質を誘導に従って証明させる」問題は共通テストのプレテストでも出題されていたため、今後も同じような出題がされる可能性は高いでしょう。
総評
第1問の立体計量、第2問の「バスケットボール」、第5問以外は平坦な構成です。
過去最大級に難しかった2022よりかなり楽になりました。
平均点も2022の38点から2023では56点に大幅アップ!
過去のセンター試験ⅠAの水準(60点弱)に戻って、教えている側も一安心(笑)
因みに僕は時間内で…
- 第2問の分散の定義を解答させる問題のページを飛ばしちゃった… -3点
- 第2問の「バスケットボール」のx座標比較でp<0を失念… -3点
- 第4問で不注意(見間違い)で2問外す… -6点
で88点…
生徒の最高点が91点で、フツーに負けました(笑)
プロ講師名乗っててすいませんm(_ _)m
まとめ
簡単になったとはいえ、
共通テストの数学では真面目に文章は読むな!
ってことと、
ⅠAで第5問「図形の性質」は選択するな!
って2点を普段から意識してなかった人にはキツかったと思いますが…
点数良かった人も悪かった人も、頭を切り替えましょう!
受験本番はこれからだっ!!
君の大学受験が最高の結果になることを祈ってます!
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