2025神戸大【理系数学】解説・解答・講評

2025神戸大学の理系数学の解説・解答・講評をお届けします!

文系数学については↓の記事をご覧くださいm(_ _)m


1.
問題


考え方
(1)は、全体に絶対値がついているので、絶対値の中のグラフを因数分解で把握し、\(x\) 軸より下側を折り返すだけ。



極値調べても大した手間じゃないんですが、出題者の意図を汲んだ解答にしました。
(2)は、結局3次関数のグラフと直線が接するときを考えるだけ。微分で接線を考えてもいいんですが、解答のように連立した方程式の解と係数の関係で処理するのが一番カンタンです。
計算量も非常に少ないので、完答がマストな問題です。
解答


2.
問題


考え方
(1)は、\(a_n\) の式を不等式に代入し、移項→2乗してルートを外せばほぼ当たり前に成立。



一応右側の不等式は、不等式証明の基本通り、(大きい方の辺)-(小さい方の辺)>0で証明した方がいいんじゃないでしょうか?
(2)は解答のように、
\(a_n\) の式を代入 → 分母の有理化 → (1)を使えるように \(a_n\) を作る
とするのが良いでしょう。
(3)は背理法で、\(a_m+ b_n=1\) のとき、\(m=n\) となることを証明するだけ。
見た目少しムズそうに見えちゃう問題ですが、思考的にも計算量的にも難しくない問題です。できれば完答して欲しい…
解答


3.
問題


考え方



2023の5.と同じく、
「媒介変数で表される曲線の図示」→「その曲線の作る面積を求める」
という超典型問題ですが、2023よりは難し目です。
媒介変数表示で表される曲線は、
\(\displaystyle\frac{dx}{dt}\:,\:\displaystyle\frac{dy}{dt}\) を計算し、\(t\) に対する \(x\:,\:y\) の増減を調べる
↓
ヨコとタテの動きが別々に分かるので、それを合わせる
ことで図示する、という典型を守るだけで(1)は終了ですが…
解答のように、対称性から \(0≦t≦\pi\) に限定しないと、かなりメンドウになっちゃいます…
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では授業でかなり強調するとこなんですが…



君がそ~ゆ~授業を受けていることを祈ります…
(2)もめぐろ塾↑では授業で5回くらいやらせる…
求積にて座標が2つ登場
↓
座標を区別すると、その違いは積分区間の違いとして現れ…
↓
最終的に1つにまとまる
という処理が必要で、やはり2023の5.よりも難し目。
一般難易度としては高めな問題だと思いますが、典型問題なのでなるべく完答したい…
解答




4.
問題


考え方
(1)は…



\(\overrightarrow{\textrm{AP}}=k\overrightarrow{\textrm{AB}}\) を満たす実数 \(k\) は存在しない
とだけ記述して終わりにしてもいい気がしますが(笑)一応解答のように計算でそれを示した方が良いでしょう。解答のように始点をBにすると、若干計算は楽になります。
(2)は、「Hの位置ベクトルを直線のベクトル方程式で表す」→「AB⊥PH」という超典型内容。
(3)は、(2)を高さ計算の誘導と捉え、三角形の面積ABPを \(s\:,\:t\) で表して最小を求めるだけ。このとき、
\(s-t\) というカタマリ基準で計算
することが大切です。
座標に \(s\:,\:t\) という文字定数が2つ登場しているので、計算はそこまで楽ではありませんが、典型処理ばかり。是非とも完答して欲しい問題です。
解答




5.
問題


考え方



(1)は類問の経験がないと苦しむかもしれません。
与等式を、商の微分法を使ったときの分子
と捉える必要がある問題で、稀に出題されています。ま~でも…
(1)が証明問題
↓
(1)が解けてなくても、証明結果を使って次の(2)は解ける!
ってゆ~数学の入試における大原則を守って、(2)だけ解ければ及第点じゃないでしょうか?
2点間距離の公式で \(g(t)\) を、曲線の長さの公式で \(h(t)\) を立式
↓
\(g(t)=h(t)+2\) に代入すると、積分方程式の問題(区間が変数タイプ)となる
ので、定積分の無効化を考え、
- 区間の上下が一致する値を代入 → \(f(1)\) が求まる
- 両辺を微分 → 整理すると、(1)の等式の形が登場
という典型処理で終了です。
なるべく(2)は完答したい問題。
解答


講評
昨年は解答速報↓


を行いましたが、これと比べると…
解答方式 | 試験時間 | 大問数 | 難易度 |
---|---|---|---|
記述式 | 120分 | 5問 | 変化なし |
に思えます。難問と言える問題はなく、典型問題ばかり。数学力がダイレクトに現れる構成でした。
理工系は3完、医学部医学科は4完したいテスト!
と言えるでしょう。計算ミスしたときのために、丁寧な記述を心がけ、減点をおさえる能力も重要になったかと思われます。
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君の大学受験が最高の結果になることを祈ってます!