2023上智理工【数学TEAP利用】解説・解答・講評

2023上智理工【数学TEAP利用】解説・解答・講評

2023上智大学理工学部のTEAPスコア利用方式の数学の解説・解答・講評をお届けします!

共通テスト併用方式の数学については↓の記事をご覧くださいm(_ _)m

問題

1問題

考え方

小問集合です。

(1)はユークリッドの互除法を使うだけ。絶対に外せません

(2)は桁数問題なので、取りあえず↓が大事。

桁数の定義式

n 桁の数 A について、

10^{n-1}≦A<10^n

が成立する。

こんなの覚えちゃダメですよ(笑)
10の自然数乗ではさむことだけ意識して、↓のようにその都度具体例から導くようにしてください。

桁数の定義式

通常の「桁数問題」では、

桁数の定義式の範囲が広すぎるので、\log_{10}(常用対数)をとって幅を1に

\log_{10}2=0.3010 等の、常用対数の値を問題文で与える

という形式をとりますが、この問題では常用対数の値が問題文で与えられていないので、自力で10の自然数乗で評価する必要があります。2\cdot7\cdot11\cdot13=2002>2000 となるので、2^{10}=1028 を活用すれば、下からの評価はカンタンです。

これで 10^{66}<(2\cdot7\cdot11\cdot13)^{20} が認識できたら、67桁ってマークして、即次の問題に移りましょう!マーク式なんだから!

解答書いてる立場なんで上からの評価もちゃんとやっときましたが、これだけで30分くらいかかりました

上からの評価は試験中には絶対にやっちゃダメです!

(3)は、

成分が数列である点の極限 → グラフの交点に近づく

ってやらせたいんですかね?そんなの読み取るのもダルいので、普通に連立漸化式を解いてやっちゃいました(笑)

差をとると等比数列が作れる → 等比処理を実行して、数列消去

ができ、連立漸化式を解くのもカンタンなので。

最初の段階(等比処理実行前)で数列を消去しないように!
3項間漸化式になってメンドいです。

解答

1解答①
1解答②

問題

2問題①
2問題②

考え方

空間苦手な僕は、(1)の段階では立体状況を把握できませんでした(笑)

僕のような人は多いでしょう。そんな僕らでも、平面 \pi が交点を持つのは辺DGか辺FGのどちらかであることは分かります。(2)を「1次結合<解法2>」で両方試し、0<未知数<1の方を答とすれば良いでしょう。

(3)は、\overrightarrow{a}\:,\:\overrightarrow{b}\:,\:\overrightarrow{c} の内積が全て0なので、「三角形の面積公式(ベクトル)」で△OMNと△PNMに分けて強引に計算。

(4)はキツイです。僕は(2)の結果からPの位置を判断し、求める体積が三角錐台になることから解きましたが…

2023慶應経済[5]と同様のケースだったから解けただけ。この経験なかったら、時間内では捨ててます(笑)

でも(4)は解けなくても、(5)は(2)と同様の「1次結合<解法2>」でカンタンなので、確実に解答しましょう!(ⅱ)から解いて、(ⅰ)はその結果から求めちゃえばいいと思います。

解答

2解答①
2解答②
2解答③

問題

3問題

考え方

(1)はただ増減表を作成するだけ。偶関数だから x≧0 で考えることを忘れずに!(2)でこの意識が重要になります。

(2)は水を注ぐ」問題なので…

2020早稲田理工[Ⅲ]みたいになの来たぁああああああああああああー!!!

って思いましたが、(ⅲ)以外はただの典型的な「y 軸回転体の体積です。

  • バーククーヘン型求積法
  • 被積分関数を y変更(解答では出題者の意図を汲んで a でやってます)
  • 積分変数を dx変更

の3つの手法がありますが、

y=f(x)x^2 の2次方程式と見れる

被積分関数を y=a に変更するのが一番カンタン

で、全く同系統の問題を授業で扱うめぐろ塾↓的中!

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ま~(ⅰ)がこの誘導になっちゃってはいるんですが(笑)

(ⅲ)は外しちゃっても良いでしょう。水の増加速度を定数 v 、水を注ぎ始めてからの時間を t とおいて、回転体の体積と vt の一致から、(ⅰ)の Sa から t の式に書き換えるだけなんですが、僕も少し解法に迷いました(笑)

(ⅱ)と(ⅳ)を分けて出題してくれてるってことで、断面がドーナッツ型の場合と円の場合で場合分けをしなければならないことに気づきやすい、「y 軸回転体の体積」としては親切設計な問題です。計算ミスを加味しても、最低限(ⅱ)までは当てたいところ。

解答

3解答①
3解答②

問題

4問題

考え方

e^x のマクローリン展開の形ですが、気づいててもメリットはありません(笑)

(1)は、ただ左側・右側の不等式を「大-小≧0」にして、「大-小」を微分して証明するだけ。

(2)は、数学的帰納法で証明します。n=1 のときは(1)の不等式となります(勘違いして僕は変なことしちゃってました、指摘してくれた方、ありがとうございます)。n=m+1 のときの証明において、

  • シグマの区間に細心の注意がいる
  • 「大-小」に名前つけすぎちゃって、アルファベットどれにしよう?

とかイライラする問題ではありますが、難易度は高くありません。ここは記述式なので、ミスっても部分点はもらえます。確実に点数を拾ってください。

(3)は、時間内で完璧な解答を作るのは無理でしょう。流れ的には、

(2)の不等式を変形して、真ん中に \displaystyle\frac{e^x-1}{x} を作る

全辺にインテグラルをくっつける

n=6 を代入して計算

するだけで典型的なんですが、

  • f(x)x=0 で連続であることを証明しなくてはならない
  • シグマとインテグラルの順番は交換してオッケー!2023阪大の理系数学1と同様の処理)であることを知らないとキツイ
  • 最後、n=6 で両辺計算させるとか正気か?

ってゆー鬼畜仕様(笑)

特に最後… n=5 で解けることを願っていたんですが… n=6 まで必要なことに気づいたときは絶望し…PCで電卓を立ち上げました(笑)

  • 左辺を、分母に素因数3が含まれる部分のみ通分、約分して計算
  • 右辺は、左辺からの増加分 \displaystyle\frac{1}{6\cdot6!} のみ計算して、小数で左辺に足す
  • 小数第5位以降を、左辺は切り捨て、右辺は切り上げ

とゆー、考え得る限り最も計算量の少なく、ツッコミどころもない解答を作成させて頂きましたが…

それでも電卓使わないで解く気が起きませんでした(笑)

(2)まで解ければ成功、(3)で n=6 の代入まで記述できれば大成功と言って良いでしょう。記述式で部分点もらえるってことから、他の大問より優先的に手を付けた方が良い問題です。

解答

4解答①
4解答②
4解答③

講評

2022も軽く解きましたが…

解答方式試験時間大問数難易度
1~3はマーク式、
4は記述式
90分4問変化なし

大学側から近年の受験者平均や合格者最低点が公表されていませんが、数学の合格者最低点は確実に5割を下回っていると思います。ってか合格者平均も5割周辺なのでは?(笑)

  • 1(2)の上からの評価はしっかりと諦める
  • 2(4)とか3(2)(ⅲ)もしっかりと諦める、でもその後ろの設問は取る
  • 4(3)もしっかりと諦める、でも部分点を拾いにいく

のが、今回のテストで高得点をとるためには大事だったと思います。

試験時間90分に対してボリュームが多すぎるので、過去問演習時には「解く問題の取捨選択が正しかったか」を重視するのが良いでしょう。

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君の大学受験が最高の結果になることを祈ってます!

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この記事を書いた人

早稲田大学理工学部機械工学科卒。

「武蔵小山駅」7分、「不動前駅」9分、攻玉社・小山台高校から徒歩圏内、日本全国どこからでも受講可能!

な、英数専門「めぐろ塾」で数学を教えています。

チューター等は介さず、高1~高卒までの全学年の数学を、責任を持って一人で指導しています。